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2015.05.26.Tue | -
執筆から7年。読み直してます。
JUGEMテーマ:自作小説


 最初に「神星」のエピソードを書いたのは7年前。
 それから3年ぐらい怒涛のように話を作って行った。

 今読み直してみると自分でも忘れてた伏線とか細かい設定があって新鮮だ。
 当時と文体がかなり変わってしまったけど、それも新鮮。

 同人誌や文系部の文集なんかには10代の頃からいろいろ書いていたけれども、長編小説はこの神星が始めて。こんなに会話の多い、ライトノベル風の軽い文体も初めて。
 短編をつなぎ合わせたような作りだけれども、こんな風にひとつながりの長いストーリーを書いたのは初めてなので、我ながら稚拙だしいろいろと不親切だ。それでも当時の自分の心情がわかって、日記を読み直すように面白い。


 書き始めた時、弟の末期ガンがわかって家族が動揺していた。私は絶賛ウツ状態。ギリギリ最低ラインの仕事しかこなせず、病気療養中だった。
 現実逃避と言えばそれまでだけど、自分なりに現実と折り合うために、そして願かけのような気持ちで書いていたのだと思う。ほとんど寝ずに書いた。小さいノートだけれども100ページが3日で埋まった。いつでも小さなノートを持ち歩いて飛行機の中でも病院の待合室でも書いていた。いくらでも言葉が出て来た。

 惑星が崩壊する運命が決まっていて、そこから何とか生き延びる話。家族の病気や死に直面して、それを何とか克服していく話。

 今読み直すと、あの時の自分にはこの世界は必要だったのだと思う。
 書き始めて半年もしないうちに弟は死んでしまった。

 そして7年経つのに、私はどうしても主人公の少年が死んでしまうシーンが書けない。
 そこに至るエピソード、そして残された家族や友人がどう生きて行くかのエピソードはいくらでも浮かぶのに。

 去年の秋、弟の七回忌だった。しかしその前に父が亡くなり、母も倒れて、私たちは法要に行けなかった。いろいろ状況は変わったけれど、悲しいことばかりじゃない。ただ変わってしまっただけだ。明るい面も暗い面もある。神星ではその少年の死と、その父代わりの男の死が大きな軸になっている。

 今もう一度読み直して、丁寧に書き直したい。
 まあ一種のセラピーなんだと思うけど。生き残った人間は、いろいろあるけどどっこい生きて行くしかないのだよ。辺境の惑星だろうと、不況で世知辛いこの国であろうと。

2014.04.16.Wed 18:33 | ひとりごと
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2015.05.26.Tue | -

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